お宮参りの初着は、生まれたばかりの赤ちゃん用に作られているため、そのままだとサイズや形が合いません。七五三用に以下のお直しを行う必要があります。
(※当スタジオではお直しは行っておりませんので、初着を購入された呉服屋さんや、専門の業者さんや仕立て屋さんにご相談下さいませ。)
お宮参りの際に購入した初着について、「七五三にも使えますよ!」とお店の方から聞いて購入された方も多いのではないでしょうか。実際、お宮参りで使ったお着物は、三歳(小柄なお子さんなら五歳も)のお祝いで再利用できます。
しかし、ここで重要なポイントがあります。
そのままでは使えません! 「お直し」が必要なんです。
それを知らずスタジオ撮影時に「初着はそのまま使える」と思って持って来られるお客様が非常に多いのです。
特に、ご家族(おばあさまなど)が「昔、息子の七五三で使ったから大丈夫よ!」とそのままお持ちになるケースも少なくありません。
お直しされていない初着で無理にお着付けを行うと、以下のような問題が発生します。
・袖を閉じていないので動いてしまうだけで中の襦袢が出てしまい写真に写ってしまう ・袖が長すぎて動きにくい
・重い袖でお子さんに負担がかかる
・袴の場合、余計な飾り紐が見えてしまう
表情はいいのに、襦袢がはみ出して写ってしまったり、巻く腰ひもの位置が苦しい場所だったり、
少しずつの積み重ねですが、お子様にとってお着物はお洋服よりは負担のあるものになりますので、
少しでも負担がないようにしてあげたいですよね。
初着を七五三で使うためのお直し内容
3歳の女の子と男の子は小柄な子であれば5歳の七五三で使用出来ます。 初着使うわけですから体格の大きい子は、5歳後半になると着られないこともあるので、お子さまの体格によって使用出来ない場合もあります。お気をつけ下さい。 男の子の産着は羽織の下に着る着物として仕立直しするため、せっかくの背中の柄が羽織で見えなくなってしまうのが少しもったいないです。折角だからと羽織なしで撮影することも多いです。
三歳でも袴と初着を合わせて来られる方もいらっしゃいますが、袴は大人と同じ着付けになる為負担が大きく被布でも中々着てくれないお子様も多いのでお勧めは出来ません。 嫌がった状態では中々スムーズに写真撮影は難しいものです。
☆初着を七五三用に着られるようにするためには、以下のようなお直しが必要です☆ (※当スタジオではお直しは行っておりませんので、初着を購入された呉服屋さんや、専門の業者さんや仕立て屋さんにご相談下さいませ。)
紐の付け替え
初着と襦袢についている紐を外し、腰ひもをウエスト付近に付け替えます。
男の子:袴から紐が見えるのを防ぐため、必須です。
女の子:被布(ベスト型の羽織)で隠れる場合もありますが、着やすさのため推奨されます。
肩あげ・腰あげ
お子さんの身長や腕の長さに合わせて調整します。初着・襦袢ともに必要です。
袖の丸み付けと袖口以外の閉じ処理
七五三用に袖の形状を変更します。襦袢が撮影時に出て来ないように必ずして頂きたいです。
襦袢の振り取り
袖についている余分な生地を取り除きます。
女の子の場合:半衿を付ける
襦袢に華やかな半衿を付けて、見た目をより美しくします。
お直しの費用と期間
費用の目安
男の子用:9,000円~12,000円(税込)
女の子用:12,000円~16,000円(税込)
(※当スタジオではお直しは行っておりませんので、初着を購入された呉服屋さんや、専門の業者さんや仕立て屋さんにご相談下さいませ。)
※女の子の方が手間がかかるため、少し高くなる事が多いそうです。
お直し期間
1週間~1か月以上かかることが一般的です。七五三の日程に間に合うよう、余裕をもって準備してください。
お直しさえすれば、初着は七五三でも素敵に再利用できます。また、七五三の後に再度初着に縫い直すことも可能です。
大切なお子さんの晴れの日を最高の思い出にするためにも、お着物の状態を早めに確認し、必要なお直しを行いましょう! お宮参りのお着物を七五三で使用される場合の注意点 上記を踏まえた上で、お宮参りのお着物を七五三で使用する際には、いくつかの注意点があります。これらを考慮することで、お子様の晴れの日をより良いものにすることができます。
1. サイズの確認
お宮参りのお着物は赤ちゃん用に作られているため、七五三のお子様にはサイズが合わない可能性があります。
七五三では一般的に、お宮参りのお着物を仕立て直したり、肩上げ・腰上げをしてサイズを調整します。専門の着物店や仕立て屋に相談するのがおすすめです。
2. デザインや色合い
お宮参りのお着物は赤ちゃんらしいデザインや色合いが多いですが、七五三では年齢に合ったものを選ぶとより良い印象になります。
男の子の場合、家紋入りのお着物が多いですが、七五三で袴を合わせる場合、色合いが調和するか確認してください。
女の子の場合、七五三で被布(ひふ)や帯を使う際、お宮参りの着物に合わせてコーディネートすると良いです。
3. 家紋の有無
お宮参りのお着物には家紋が入っていることが多いですが、七五三では家紋が必須ではありません。
家紋入りのお着物を着用する場合は、地域や家族の慣習に従って問題ないか確認しましょう。
4. 小物やアクセサリーとの調整
七五三では帯や袴、被布などの小物を追加します。これらのアイテムが元のお着物と合うかを確認し、調和を図るようにしましょう。
髪飾りや草履もお着物のデザインと色に合ったものを選びます。
5. クリーニングと手入れ
お宮参り以来保管している場合、カビやシミが付いていないか確認し、必要に応じてクリーニングを行ってください。
長期間保管していた着物を使用する場合、防虫剤の匂いや変色がないか注意しましょう。
6. 季節感の考慮
七五三は秋に行われることが多いですが、お宮参りの着物が薄手の場合、寒さ対策としてインナーや羽織を用意することを検討してください。
7. 家族間の伝統を尊重
お宮参りの着物は家族の思い出が込められた特別なものです。着用することで家族の絆を感じられますが、家族の伝統や意向を確認し、場合によっては新調を検討するのも良いでしょう。
お宮参りの着物を七五三で使用することは、お子様の成長を家族でお祝いする素晴らしい方法です。適切な準備と調整を行い、大切な一日を楽しんでください!
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